・英会話ってまずは何から勉強したら良いんだろう?
・フィリピン留学やワーホリ前に何かしておきたいけど…
・留学前は事前学習が大事って言われるけど何したら良いの?
こういった相談を受けることが増えたので、改めて記事をリライトしました。
英会話が上達する勉強のやり方とは何でしょうか?
結論から言うと、「英文をイメージしながら音読する(≒瞬間英作文)」という勉強法を私はおすすめします。
※私は個人的に「例文の暗唱」という行為はしません。
※合わないなと思われる方にはおすすめしません。
瞬間英作文はどう効果がある?
瞬間英作文のやり方は?スマホアプリはある?
日本語を介する瞬間英作文はデメリット?→解決できます!
私はTOEIC300レベルから英語の勉強を初め、960点を取得しました。
外資系の職場で働いている今(2020年現在)でも、英文をイメージしながら声に出して英語を勉強しています。
「瞬間英作文は日本語を介するから意味がない」という意見がありますが、そちらを解決する方法にも触れています。
ちょっと長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです。
はじめに:瞬間英作文とは何か?英語の作文?
瞬間英作文とは、下記参考書の著者の森沢さんという方の言葉を借りると「短文暗唱」のこと。
「簡単な日本語文を見て、それを瞬間的に英文にして声に出す」という手法です。
※私は個人的に「例文の暗唱」という行為はしません
https://www.beret.co.jp/books/detail/249
私はその手法に若干アレンジを加えて、瞬間英作文を以下のように捉えています。
・何か文字を見て、瞬間的にそれに関する英文を声に出して言うこと
・文字というのは日本語、英語、もしくはただの英単語 1 語の場合もある
・単なる例文の暗唱ではなく、あくまで英単語やフレーズをイメージで捉える
単なる日本語⇆英語の翻訳暗唱ではなく、単純に英語を音読するだけでもなく、イメージすることが重要だと思っています。
…やり方だけ書いてもよくわからないと思うので、
下記「NOBU式トレーニング」という書籍を見ながらご紹介します。
瞬間英作文を簡単にやってみた例を画像つきで紹介
※ここではひとまず日本語→英語の例としています。
NOBU式トレーニングで瞬間英作文をやってみる
瞬間英作文のやり方例として、まずは
上記画像にある「3. 私は眠いです」という文章を見てみます。
これを英語で何ていうかを考えて、声に出してみます。
答えは…
「I am sleepy.」
となります。
では次は「8. 彼女は有名な女優です」。
答えは…
「She is a famous actress.」
となります。
「眠い」という文章はパッと出てきたかもしれません。
「彼女は有名な女優だ」は少しつまずいた方がいるかもしれません。
理解が曖昧な英語をイメージしてみる
もし “famous” という単語を知らなければ、「有名な」という単語を覚えます。
その際、日本語の「有名な」を頭にイメージするよう工夫をします。
次に “famous” という文字を見聞きした時、瞬間的にイメージできるようにするためです。
だからを何度もそのイメージ付けを行い、即座に口から英語が出てくるような反復練習をします。
この一連の行為を私は「瞬間英作文」と呼んでいます。
どんな文章もパッと言えるようになるのが英会話の理想。その力が身に付く瞬間英作文は「英語の上達にかなり効果的」だと考えています。
でも英語をそんなパッとイメージできるようになる?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
実はもう英語を無意識に頭の中でイメージできている?
英語を少しでも勉強されている方は、実は瞬間的にイメージで理解できるものがあります。
例えば、
という英語に対して、ほぼこの色が浮かんだんじゃないでしょうか。
では次は下記の文章を見てみてください。
(リスニングが出来るかどうかは一旦置いといて)
この文を知っている人にとっては、「I’m fine, thank you.」が瞬間的に出てくる人もいるんじゃないでしょうか。
意味を知らない人は、この文章がどういう時に使われるかをイメージしながら覚えていきましょう。
FYI : How are you? は「調子どう? / 元気?」みたいな意味だよ。
このように、英語をわざわざ日本語に訳さず、瞬間的に理解できる能力が英語力だと私は考えています。
だからこのストックを増やす有効な方法の 1 つとして、瞬間英作文という勉強法を推している訳です。
瞬間英作文は中学高校レベル?ビジネス英語やTOEIC対策にも使える?
…この瞬間英作文って英語初心者が対象?
TOEIC対策には使えないの?
瞬間英作文は初心者からビジネス英語にも効果的
私は完全初心者の状態から、瞬間英作文をスタートしました。
先の例で言うと、「am, is」ってどうやって使うんだっけ?冠詞の「a」はいつ付けるの?というレベルでした。
(一応大学受験はしました。。。)
それからフィリピン留学、ワーホリ、海外就職などを経験して4年ほど経ち。
外資系のITコンサルで働いている今でも、瞬間英作文は継続している英語の勉強法です。
例えば毎週何度かあるMTGの前には、作った日本語資料を読み込み、英語でのプレゼン準備をしています。
基本的には日本人スタッフ用のドキュメントの英語版も作り、当日の状況をイメージしながら声に出して読みます。
これはめちゃくちゃあるある😂
— Can🇯🇵🇵🇭 (@japuano) August 24, 2019
私は自分の発言とそれに対する反論、答えまで全てシミュレーションします。
Weeklyレベルではしないですが、割と重要なものや新しいProduct関係ならまずは日本語で考えて、それから英語に翻訳、音読。
内容が難しければ難しいほど、序盤の先手発言が有利ですね😌笑 https://t.co/0RcQ1qAvGC
そういう意味で、瞬間英作文を工夫したイメージ音読は
・もう海外生活しながら英語を勉強中
・既に日本へ帰国して勉強を継続中
・そもそも日本で独学をしている
・これから勉強する英語初心者
など、全ての方におすすめしたい英語の学習法です。
瞬間英作文はTOEIC対策にも一部使える
TOEIC対策として瞬間英作文「だけ」を行うのはおすすめしません。
TOEICにはリーディング、リスニングの計 7 パートから成り、それぞれ対策が必要だからです。
瞬間英作文はその内 Part 1、2、5、6あたりで使える場面が多く有効だと考えています。
ある程度リズムとイメージを使えば、感覚で答えられるようになるからです。
(TOEICのPart 2やPart 5 で、瞬間的にこれはないな、と思うこと結構ありませんか?)
私はTOEIC895点を取るまで、瞬間英作文も勉強の中心にしていました。
895点を取った後は一旦瞬間英作文を中断し、下記記事で紹介している参考書を使いました。
瞬間英作文の初めの1冊におすすめの参考書教材
瞬間英作文用に:NOBU式トレーニングの個人的評価と口コミ感想
私の持っている書籍で最もやさしいのが本書です。
内容は中学レベル(1年〜3年)。
1番の特徴は、インプットとアウトプットを交互に出来る仕組みになっていること!
先に貼った画像は左側に日本語、右側に英語がありました。
(日本語を見て英語をアウトプットする練習ページ)
その次のページには左側に英語、右側に日本語があります。
(英語を見て、英語の語順のまま訳す練習)
CDもついているので、正しい読み方も真似して覚えられます。
以上のことから、瞬間英作文の最初の1冊にピッタリだと思います。
本家の下記青い表紙「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」も内容はほとんど同じです。
訳は日本語の語順のままではありますが、公式のアプリもあるようなので気になる方は検索してみてください。
初めは上記どちらか1冊を終わらせるのが良いかと思います。
その後、日常会話や海外旅行、ビジネス英会話を勉強されたいという方はそれぞれに合った教材を選びましょう。
私が個人的に使っていた瞬間英作文に使える参考書は、次回以降の記事で紹介します。
瞬間英作文は効果なし?日本語を介すメリットとデメリット
私個人的には、瞬間英作文には以下のような効果(メリット)を感じています。
1. 英文がすぐに浮かぶようになった
2. 文法を感覚的に理解できるようになった
3. だから結果的に英会話がスムーズになった!
一方、瞬間英作文には下記のようなネガティブな効果(デメリット)があると言われています。
1. 日本語を介すので日本語の思考回路になる
2. 文章が浮かぶためにその元となる日本語の文章が必要
3. だからただの丸暗記になり、結果として英語力が向上しない
主に日本語のせいで、こうしたデメリットが生じると言われています。
(こう言う人も、実際は日本語⇆英語の単語帳を使われている方が多いですが。。)
ではその解決方法を見て行きます。
瞬間英作文の効果的なやり方とAnkiアプリの紹介
瞬間英作文が効果なしと言われる1番の原因は、「日本語を介した暗記」という行為にあります。
だからそこを解決する必要があります。
その方法は、「元の文章を英語や画像、イメージにしてしまう」こと。
先のミーティングの例でも、日本語資料を英語にし、当日のイメージをしながら練習をすると書きました。
はじめは「日本語→英語」としていたものを、最終的には「イメージ(想像)→英語」まで出来るように持って行きます。
「男の人が何かを売っている」という日本語を見て、英文「A man is selling something.」が言える。
(日本語を介した瞬間英作文が出来る段階)
↓
上記画像を見て、英文が言える。
(日本語を介さず、見えるものに対して説明が出来る段階)
↓
上記画像のようなシーンを頭で想像するだけで、英文が言える。
(何も見ずに実際の英会話が出来る段階=ノンネイティブの限界?)
↓
全て無意識に言える。
(=ネイティブレベル)
より高いレベルへ英会話力を持っていくために、私は以下の3ステップが最適だと考えています。
↓
2. インプットした知識を全てどこかにメモ(Ankiというアプリがおすすめ)
↓
3. メモしたものを実際の会話やオンライン英会話、瞬間英作文(独り言)でアウトプット
1つめの段階で復習をせずに終わってしまう人がほとんど。
これはすごくもったいない!
(例:Hapa英会話のYouTubeを見るだけ、Twitterで見かける表現をいいねするだけ、など)
2つめの段階では、勉強したことを紙のノートやスマホアプリにメモしていくよ。
ここで先に触れた「英語やイメージを使う」といった工夫が必要です。
最後の段階ではとにかくアウトプット(瞬間英作文含む)を重視!
ここで、2段階目のメモ(蓄積)がある人とない人ではかなり差がつきます。
何となく知っている表現を適当に使っているだけじゃ、新しい表現が身につかないからです。
以上が私の実践してきた英会話の学習ステップです。
次回以降、この3つのステップをそれぞれ別に記事にしていきたいと思っています。
次の記事:アウトプットの前にインプットが英会話の勉強に大切な理由
コメント