・TOEICで600点を取る方法を知りたい
・TOEIC600点におすすめの参考書は?
・参考書はどうやって勉強したら良い?
という方に向けた記事となっています。
前回の記事では、TOEIC600点のレベルや難易度について考察をしました。
本記事では、TOEIC600点を取るための具体的な参考書と勉強法を紹介していきます。
TOEIC600点を安定して取るための勉強法
TOEIC600点攻略におすすめの教材TOEIC600点に必要な正答率と感覚
TOEIC600点を取るには何問正解して、何割取れれば良いのか?と聞かれることがあります。
単純計算するとTOEICは990点満点なので、600点を取るにはおよそ6割の正答率が必要です。
えー…TOEICで6割も取れないよ…
と思うのではなくて、
10問あれば4問間違えてもいいんだね!
くらいに考えると気が楽になります。
※TOEICは受験者の正答率によって、何割解ければ何点取れるというのが毎回変わります。
私がTOEIC600点を取った時の感覚は、
リーディング:長文は途中まで解けた!
こんな感じでした。
TOEICで960点を取った今でも毎回わからない問題がいくつか出てくるので、完璧を目指すのは辞めましょう。
じゃあどうやったらTOEIC600点を取れるのかな?
TOEIC600点を最短で取る攻略法
TOEIC600点を取るには、まずテスト形式と範囲を知る必要があります。
その上で対策をすれば、TOEIC600点の壁は案外早く攻略できます。
TOEIC用の対策をしても英語力はつかないって聞くけど…?海外ドラマとかYouTube見てる方が良いんじゃない?
これには半分賛成で、半分は疑問です。
大学のテストや他の資格試験に当てはめて考えると、
・プログラミングのためにITの歴史を学ぶ
・簿記2級の資格対策に会計論から始める
この勉強法は確かに理解は深まりそうですが、テスト対策としては違和感があります。
ドラマやYouTubeは楽しいのですが、受動的に広い情報をかき集めることになるので、総合的な英語力をあげるには少し時間がかかります。
あくまでメインはTOEICの勉強に集中し、疲れたら休憩程度に使うのが良いかと思います。
私はTOEIC用の対策をせずに高得点を目指したので、結構な時間がかかりました。
では私の考えるTOEIC600点を効率的に取るための3つのステップをシェアします。
1. TOEICテストの全体像をつかむ
まずはTOEICの公式問題集1回分を、2時間正確に測って解きます。
理由は以下のとおりです。
(どんな問題が出る?)
② 自分の苦手パートがわかる
(どこで間違えた?)
③ それに沿った対策ができる
(何を勉強するべき?)
TOEICの本番は公式問題集と同じような問題が出るので、これら3つの対策をすれば600点は十分取れます。
先の通り、もちろん完璧でなくとも大丈夫です。
じゃあメルカリで公式問題集や参考書を何冊か買おうかな?
できれば最新のものがおすすめ!600点を狙うなら公式問題集は1冊だけでOK!
最新の公式問題集を買う理由はリスニング音声が本番と同じ人なのと、次の試験に出やすい傾向が対策できるからです。
メルカリで中途半端な値段で数冊買うくらいなら、最新の公式問題集を1冊だけ買いましょう。
私は個人的にTOEIC800点未満を狙うなら、公式問題集は1冊で十分だと思っています。
TOEICで問われる内容は、主に単語と文法がわかれば解けるからです。
TOEICの話
— Can🇯🇵🇵🇭リモートワーク中 (@japuano) April 23, 2020
をオンラインでする機会があり、何で単語と文法が重要なの?と結構聞かれました。
日本語を見て理解できるなら、単語と文法がわかれば大抵は解けると思います。
そのための良質な教材はあるので、後は勉強するだけ。
と言うだけじゃつまらない気がしたので、色んな話をしました。疲れた😴 pic.twitter.com/PUVC0ksgwE
※後に、最低限必要な単語帳と文法の参考書は紹介します。
メルマガやLINE@に誘導して、高い教材・情報商材を何十冊も買わせてこようとしてくる自称英語コンサルには要注意です。。
2. TOEICの苦手なパートを底上げする
公式問題集1回分の答え合わせが終わったら、どこを間違えたのかを確認しよう!
ほとんどの方が、「全部わからないし時間も足りない」と感じたのではないでしょうか?
それだけでもわかれば、公式問題集を解いた意味はあります!
ぼんやりでも良いので、答え合わせをしながら
・そもそも解説の英文を見てもわからない
・最後まで長文を解けなかった
このあたりを自分なりに分析してみてください。
これがTOEIC対策のために私がやらずに1番後悔したことです。。
3. スコアの上がりやすいパートを狙う
答え合わせの結果、「英語の答えを見てもよくわからない」という人が大半だったと思います。
例えばリスニングのパートで、
正解:(A) Give a voucher
ここに出てくる「suggest」と「voucher」という単語を知らなければ、いくら耳が良くても正解のしようがありません。
そもそも問題文の動詞「suggest」の後に何でまた動詞「do」が来るのか?を理解するには、単語+文法知識も必要です。
TOEICのリスニングの長いスピーチ(Part3,4)や、リーディングの長文(Part7)は範囲が広いので、難易度が高まります。
だから、単語と文法を勉強し、それでスコアアップに直結するパート(Part2,5)を狙うのがおすすめです。
ここまでの内容を全て網羅して対策をすると、最短でTOEIC600点を取ることができます。
TOEIC600点の勉強方法とおすすめ単語帳・文法参考書
先の例では文法と単語がわかればスコアアップしやすいパートがあり、その対策がTOEIC600点につながると書きました。
ここからはTOEIC600点を取るために使う、おすすめの参考書と使い方を紹介します。
TOEIC600用対策の単語帳は銀のフレーズ(銀フレ)がおすすめ
繰り返しになりますが、TOEICでは単語を知らなければ解けない問題が多いのでTOEIC専用の単語帳1冊は必須です。
TOEICの単語帳はいくつも売られていますが、最もおすすめかつ600点を狙うなら銀のフレーズ(通称銀フレ)がおすすめです。
銀フレの内容をちょっと紹介するよ。
「problem」や「cost」といったTOEICによく出る単語だけが並んでいます。
TOEICで600点を取るなら、銀フレに載っている単語にたくさん触れておきましょう。
銀フレの単語を覚えれば覚えるほど、TOEICスコアに直結します。
これらの単語が難しいと感じられる方は、より易しい単語帳から始められるのがおすすめです。
下記記事でもいくつかの単語帳を取り上げて紹介しています。
TOEICの単語帳は金フレが1番良いって聞いたけど?
TOEIC対策の単語帳として金フレは確かにおすすめですが、後半は難しい単語が多いです。
TOEICで600点を狙う人にとって、金フレはややオーバーワークです。
ただし暗記が得意で、基礎単語には自信があるという方には良いと思います。
TOEICに必要な文法知識を覚える
文法とは、英語の文章を並べるルールのようなものです。
たとえば、「I love you.」という文章は、ほとんどの人が知っているかと思います。
これを分解すると、
と決まった順番に並んでいます。
この文法ルールを理解して、実際にTOEICで出る問題を解くことがTOEIC600点への近道!
中学英文法にやや不安のある方は、やり直しをしておくと安全です。
英文法のトリセツ(中学レベル完結編)は関係代名詞などの解説がわかりやすいので、特におすすめです。
下記記事では、英文法のトリセツシリーズ3冊の内容を詳しくレビューしています。
「英語は基礎文法が大事」だとよく言われますが、じゃあ具体的に何をやったら良いかわからないという方が多いようで、よく質問をいただきます。
そんな時、私は自分自身がやってみて本当に良かったと思う英文法のトリセツを紹介しています。
中学英文法を完全に理解しているという方には英文法のトリセツは不要です。次に紹介する、TOEICに出る形式の文法問題集を解きましょう。
TOEIC600点のためのPart2、5対策を行う
単語と文法ルールがわかれば、あとはTOEICの実践形式の問題を解いて行きましょう。
特にPart2、5はスコアが上がりやすいので集中的な対策をすればTOEIC600点を目指せます。
ここで得点を稼ぐことで、Part4の長いスピーチやPart7の長文問題に余裕が生まれます。
TOEIC600のためのPart2の対策方法
これはずばりオンライン英会話です。
最近のTOEIC教材を見ると、Part2は難化してきています。
だからテクニックに頼るのではなく、単語文法知識にくわえてフィーリングによる消去法が有効です。
いやいやTOEICにフィーリングって…。そもそもTOEICには会話なんてないでしょ。
と思われるかもしれませんが、私はフィリピン留学帰りにTOEICを受けると異様にPart2が簡単に感じました。
実際に自分が会話をすることでリスニング力が向上し、不自然な選択肢を排除できるようになっていました。
問題文を聞くだけで、答えが予測できてしまうのは快感!
短期間かつお金をかけずにTOEIC600点を目指すなら、オンライン英会話の無料体験を使い倒しましょう。
ネイティブキャンプならTOEIC600点用の教材があるよ。このGWの連休中に無料体験を1週間やってみて、必要なければそのあとに解約をしてしまうのもあり!
参考記事:無料のオンライン英会話でTOEICの対策をする方法
他にも、無料体験だけやって解約ができるところのみをピックアップしました。実はコロナの自粛中に色んなところがキャンペーンをしているので、家にいることが多い今は結構良い機会かもしれません。
会員数50万人突破!業界No.1のオンライン英会話 「レアジョブ英会話」
オンライン英会話が終わったら、下記テキストを試してみてください。
(中古で数百円で買えるのでおすすめです)
TOEICの問題、特にPart2がかなり簡単だと感じられるかと思います。
TOEIC600のためのPart5の対策方法
Part5は書籍を購入し、ひたすら問題を解くのがおすすめです。
特に文法特急シリーズは値段が安くコンパクトなサイズなのに解説が詳しいのでお気に入りです。
文法特急では出やすい問題が網羅されていて、特急2急所アタック編では間違いやすい問題がまとまっているよ!
でる1000っていう参考書はどう?結構色んな人が使ってるみたいだけど…。
でる1000はボリュームがあり、結構難しいので600点を目指す方にはおすすめしません。
文法特急シリーズが簡単で、かつ銀フレも覚えて、公式問題集1冊も覚えた、という方は既に600点を取れるはずです。
ただしTOEIC700点以上を目指す方には絶対おすすめの1冊です。
確実にTOEIC600点を狙いたい人用
私は下記書籍を一通り学習しました。
金銭的に余裕があり、かつ今後TOEIC600点以上を取りたい人にはおすすめです。
いやいや、コロナのせいで収入も減ったし余裕なんてないでしょ…。
実はkindle unlimitedを使えば、この記事で紹介している書籍は30日間だけ全て無料で読めるよ!
kindle端末がなくとも、iPhoneかAndroidのスマホを持っていればタダで英語の参考書が読み放題です。
下記リンクから30日間ずっと無料で使えます。
TOEIC600点が目標のリーディング勉強法
約1ヶ月の勉強でTOEIC130点上がった!
— Can🇯🇵🇵🇭リモートワーク中 (@japuano) January 29, 2020
と友人からラインがきてて、なんか自分のことみたいに嬉しい☺️
ずっと500点台から抜けられないと言ってたので、参考書選びから勉強のやり方まで一緒になって考えました。
でも実際にちゃんと勉強してたのはこの子自身なので、全部本人の頑張りの結果です☺️ pic.twitter.com/3UM8fldsXR
私の友人は550点から680点までスコアが上がりました。
この時にやったことは、本記事に載せた方法で毎日勉強するということです。
※繰り返しますが、○ヶ月という期間ではなく、勉強をした時間が大事です
友達にまず1番新しい公式問題集を解いてもらうと、下記のようなことがわかりました。
・全体的に苦手、part1は自称得意
・Part2はほとんど勘
・Part3と4は聞こえたものをマーク
この勘だったPart2を、理由を持って解く、それが出来ない場合はフィーリングで消去法ができるように毎日英語の問題を解いてもらいました。
会話問題は問題を解いた分だけ正解数があがるので、TOEIC600点を目指すならPart2に集中するべきだと思います。
先ほども紹介した下記書籍が良書ですが、ちょっと値段が高いのでやはりオンライン英会話の方が個人的にはおすすめです。
友人はネイティブキャンプを1ヶ月だけ本登録しました。
ここにお金をかけたくない方は、無料期間の間の土日にTOEIC用の教材を使ってレッスンを受けまくりましょう。
1週間無料の下記リンクから。
1週間英語を聞き続ければ、Part2はそこまで難しく感じなくなっているはずです。
この後にTOEIC公式問題集のリスニング音声を何度も聴いて、音読を繰り返してもらいました。
TOEIC600点を取ることのみが目標なら発音は勉強不要
発音を勉強をすることで単語を効率的に覚えられたり、リスニングの音がハッキリ聞こえるようになったりと、メリットがいくつかあります。
もしTOEIC700点以上を目指すのであれば、個人的にはおすすめです。
ただしTOEIC600点さえ取れればOK、最短で取りたいという方には遠回りだと思います。
TOEIC600点が目標のリーディング勉強法
・Part5と6はフィーリング
・Part7はいくつかわかった
・でも最後まで解き終わらない
TOEICの文法問題というのはとにかく似たような問題を解いて理解することが1番なのですが、問題集の解説がわからなければ理解ができません。
私の友人は公式問題集の解説をみても、Part5が(というより英文法が全体的に)理解できておらずあやふやだったため、まずは一緒に文法の勉強からはじめました。
文法を理解した上で、文法問題を解いていく
TOEICの文法対策に使った参考書は、本記事で紹介した英文法のトリセツと文法特急シリーズです。
(予算は1万円と決めていたらしく、公式問題集、ネイティブキャンプ、特急を買って、英文法のトリセツは都内の図書館で借りていました。)
英文法のトリセツを読み終わる頃には、文法特急の解説も理解できるようになっていました。
特急2冊と公式問題集の文法問題を解きまくればPart5が早く解けるようになり、結果長文をゆっくり解けるのでスコアが全体的に上がります。
Part7の長文は文法と単語がわかれば全て解ける
まずはTOEICの長文、Part7の問題の日本語をみてください。
次に、この問題の選択肢をみてみます。
正解は青で塗られたBです。
この問題を日本語で見れば解ける方は、TOEICに必要な読解力(国語力)は既に持っています。
極端なことを言えば、英語を全て日本語に訳せられたら全て解けるということです。
英語は文法(決まったルールと順番)の通りに単語が並んでいるだけです。
既に英文法のトリセツと特急で基本的な文法は学んでいたので、後はひたすら銀フレで単語の勉強をしてもらいました。
以上が、私の考えるTOEIC600点を最短で取る方法です。
TOEIC600点をとるための参考書と勉強法まとめ
本記事では使うべき参考書のみを最低限紹介してきました。
他にも色んな参考書を試し、挫折をしてきた結果おすすめなものを選んでいるためです。
(紙の本が嫌という方は↓)
TOEIC600点のために「金フレ」や「でる1000」は難しいです。
かと言って、簡単なものを数10冊もこなす必要はありません。
最低限の文法と単語を覚えているなら、
2. 特急シリーズ
3. 銀のフレーズ
の3冊でTOEIC600点は取ることができます。
中学英語が不安なら単語帳Basicと英文法のトリセツ、リスニングを安定させるなら無料のオンライン英会話をすれば十分。発音の勉強は時間がないなら不要です。
私は中学高校大学とほぼ英語を勉強せず大人になってしまったのですが、TOEIC600点を取れた時は本当に嬉しかったことを覚えています。
TOEICで600点を取ることが出来れば、独学で800点まで点数を上げることも可能です。
次はTOEIC700〜800点前後を取れた時の勉強法をシェア出来ればと思っています。
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